Taboo.

たとえば この身に恥じるべきところなどなかったとして 次にこの世界で恥じるべきはきっと 君の存在だったのだろう 滴り落ちるこの鼓動と富の中に ほんの少しの小さな花など願ってみては またタブーを犯すように 危険なるシグナルの今宵が始まる かつての原点を見失うことが進化だというのなら 僕は一人のこの〇地点で きっと何よりも紅い夢を見る 咎の証が何であろうと この身体にあることだけが変わらないのなら ヒトの身の基盤に生まれたことを愛と呼ぼう 積み重なった誤算の上で生まれた この愛を愛でる君を神と呼ぼう 目に映るモノが屍で出来た道でも 凶兆の星を探すことを知らぬ 小さきこの塊を 僕のすべてであるこの生と共に断ち切る そんな孤独なる狼をこの胸に飼いながら ――注意点さえ持たないこの僕は 一体何処へ行くのだろうか